看護部顧問からのメッセージ

長年にわたり働いてきた当院は今、
進化と変化をし、大きく発展する。

看護部顧問 野平 茂子

新潟県出身。23歳で看護師になり、ほどなく結婚を機に退職。出産を経て30代半ば頃に東京・城北エリアの総合病院で看護師に復職。1987年、当院へ入職。看護師長を経て、1992年に現職へ就任。以降、25年以上にわたり当院の看護部長を務め2020年1月より看護部顧問として病院を支える。

大切なのは地域との信頼関係づくり。

気がつけば、看護師になってから50年近い年月が経過しました。いろいろあって当院へ入職し、家族と一緒に所沢へ引っ越してきてからも30年以上が経ちました。前任の病院長の時代から看護部長(現:看護部顧問)を務めきましたが、何より大切にしているのは地域の人たちとの信頼関係づくりです。私も患者さんたちと同じ町に住んでいますから、たとえばスーパーへ買い物に行っても患者さんとお会いすることがある。だからすっぴんでは出かけられないし、服装も気遣って出かけます。そういうのが面倒くさいと思う人もいるかもしれませんが、私の場合はこの町が生まれ故郷ではないし、親戚がいるわけでもないですから、逆に地域の活動などにも自然に参加しますし、こういう環境が当たり前だと感じて過ごしてきています。


 

「勉強したい」という人がずっと働きたくなる病院に。

病院長に糸川先生が就任してから、ずいぶんと活気が出てきました。糸川先生は「断らない医療」をモットーにした地域密着型の病院にしようと、整形外科を軸としながら他の診療科を設置したり、地域包括病棟の開設に取り組んだりと、新しい挑戦を続けていらっしゃいます。整形外科が軸となったことで若い世代の患者さんが入院される機会も増えましたし、手術件数も大幅に増えました。そんな変化と進化に対応できるよう、向学心のあるスタッフたちにどんどん院内外の研修を受けてもらおうと思っています。看護師や管理者の教育にずっと取り組んできた河端を副看護部長に迎えたのは、そんな教育体制の充実を加速させるため。将来的には「もっと勉強したい」という人がずっと働きたくなる病院に、そして当院での経験があればどこの病院でも通用する力が身につく病院にしたい、と考えています。


 

「スタッフ自身がケアされたい看護師」を育てる。

「地域医療に欠かせない病院」と、地域の人たちから認知され、信頼される病院になるために、看護部としても新しい取り組みをしていきたいと考えています。これはまだ構想段階ではありますが、私としては訪問看護部を開設してみたい。そうすれば、入院されていた患者さんが退院後も、当院の看護師からのケアが受けられる。そのためには患者さんから「トコイチ(当院の愛称)の看護師さんに診てもらいたい」と思っていただけるような看護師が揃っていることは不可欠になります。では「それはどんな看護師なのか」と聞かれた時、私がよく言っているのは「スタッフ自身がケアを受けたくなる看護師」だということ。心が温かくて、優しくて、笑顔が自然と出る看護師に、私はケアをしてもらいたい。そのために教育体制を充実させることで看護師一人ひとりに自信を持たせ、人間的な成長を促したいと考えています。


 

地域医療に不可欠な病院になるために。

新しい挑戦に積極的に取り組み、それを支える人材育成も推進する当院は、これから大きく発展すると思います。河端看護部長とはまだ短いつきあいですが、いろいろな経験をしてキャリアを積んできていながら、素朴で飾らない人柄で人間的にもすばらしい、という印象を受けています。彼女が主導した教育制度のもとでは、たとえば認定看護師や特定看護師(特定行為に係る看護師の研修制度を修了した看護師)へのステップアップ支援も整備されるでしょうし、そんな看護師が増えてくれば、急性期・慢性期・地域包括型などを網羅した「地域医療に不可欠な病院」としての実績と信頼も獲得できることでしょう。そんな環境のもとで働いてみたいという方にぜひ、仲間になってもらいたいと心から願っています。


 









 

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